本音のコラム

■ 痴漢容疑で逮捕された国税調査官 2007年01月29日(月) 
 植草一秀氏が逮捕された昨年9月13日の6日前の9月7日に神奈川県国税調査官、太田光紀氏(37)が痴漢容疑で現行犯逮捕されている。女子高生のスカートの中を手鏡で覗き見したというのだが本人は容疑を否認している。場所は神奈川県横浜市西区高島町2丁目の商業施設「ルミネ横浜店」の上りエスカレーター。被害者は神奈川県横浜市磯子区内に住む高校2年の女子生徒(17)。現場のエスカレーターは盗撮被害が多いことから、 警戒していた戸部署員が取り押さえた、と報じられているが果たして偶然の逮捕だろうか?状況があまりにも植草氏の逮捕と酷似していやしないか?
もしかするとこの逮捕には裏があるかも、と私は思う。なぜならば容疑者の太田氏は政府内部で大掛かりなインサイダー取引に関する、ある政治家の資金の流れを調査している最中の出来事だった、という話がネット上に流れているからだ。これがガセネタかどうかは分からない。逮捕された後の太田氏の消息をネットで調べたのだが手かがりになるようなものはない。太田氏の動向についての情報を集めているので何かあったら「怒りの投稿」に投稿いただきたい。


■ 植草痴漢冤罪公判を傍聴した 2007年01月26日(金) 
 植草氏逮捕・長期拘留はどう見ても「冤罪・捏造」であると私は思う。
 第三回公判が1月25日、東京地方裁判所で開かれ私は傍聴した。約40名の傍聴席の空席はなかった。
 今回は検察側の証人二人の尋問。
 傍聴して感じたことは二人の証人の証言の不自然さが際だっていた、ということだ。逮捕時の一連の処理のなんとスピーディなことか。これは明らかに事前に手ぐすねひいて待機していたとしか言いようがないほど見事なものだ。しかも当事者同士の話し合いの場を恣意的に避けたところがいかにも不自然だ。被告人とされた植草氏が被害者の女子高生と一度も話し合うこともなく現在に至っていること自体、おかしい。
 当然ながら植草氏の反論がある。次回2月9日同じ場所で午前中と午後にかけてたっぷり時間をかけて行われる。
 冤罪事件が仕組まれた事と植草氏のりそな銀行インサイダー疑惑追及が何らかの関連があるのでは、ということが次第に明らかになりつつある。
★詳しくは植草氏を支援するブログ「神州の泉」をご覧いただきたい。
神州の泉
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/



■ 「鉾田市議が辞職 セクハラ報道で?」 2007年01月21日(日) 
「鉾田市議が辞職 セクハラ報道で?」という見出しで朝日新聞が
次ぎのように報じた。
(引用、ここから) 
鉾田市の大槻武徳市議(64)が15日付で辞職した。「一身上の都合」としているが、大槻氏は旧鉾田町議時代の05年7月にあった政務調査旅行の宴会で同行した女性添乗員に抱きつくなどし、民放テレビ番組が先週、セクハラ問題として取り上げたばかりだった。2007年01月16日(引用、ここまで)
民放テレビとあるのは同系列のテレビ朝日「スーパーモーニング(スパモニ)」のことだ。スパモニは官僚の天下りや超低賃料豪華官舎などの徹底した取材をすることで以前から注目しているし評価もしている。とくに玉川徹レポーターの皮肉たっぷりな取材ぶりは秀逸。
 実は私はスパモニのセクハラ追及を偶然見たのだがその取材方法の強引さにギモンを抱くと同時に真相追及が期待はずれだったことに落胆している。スパモニの強引な取材は今に始まったわけではなく「喝!恥知らずの現場」というタイトルのコーナーでは河川敷の野原でゴルフをやっている人や侵入禁止の柵を乗り越えてふ頭で釣りをする人、そして家のまわりにごみの山を築いている人など一般市民のいわゆる“困った人びと”に突撃取材して男性のレポーターやアナウンサーが現場で「そんなことしていいんですか!」「止めなさいよ!」などと喝を入れる、という“困った番組”を放送している。取材方法だけではなくスタジオのコメンテーターまでがレポーターに輪をかけたように「こいつらは許せない」などといきり立ち正義感を前面に打ち出す。しかし、待てよ、テレビ局の側に事の善し悪しを説教する権利があるんだろーか?時には明らかに行きすぎの取材があることを局はどう考えるのか?
鉾田市議のセクハラ騒動の取材もかなり強引さが目立つ。56名の市会議員の中で7人が政務調査費を使って、コンパニオンを連れて青森まで視察研修に行った際、宴会場で女性の身体を抱きしめたり首筋を舐めたりしたという議員がやり玉にあがっているのだがこの議員への取材がまたまた強引この上ない。自宅前で自家用車に乗って発進しようとした議員に対して取材班の一人がドアーを閉めさせないようにクルマに密着した。議員が押しのけようとしたらその力が強すぎたのかその取材班の男性が倒れてしまった。そのシーンをカメラマンが撮影し放送された。私の目には果たして倒れるほどの強さだったのかちょっとギモンに思えたが…。仕事とは無関係の自宅前でこれほど強引な取材をされたとすれば誰だって怒るに違いない。
 誤解のないように言うが私はセクハラを容認したり弁護するつもりはない。また視察旅行に参加した他の6人の議員たちの釈明も決して同意できるものではない。こんなレベルの低い連中が議員かと思うと怒りを通り越して呆れてしまう。とは言え「セクハラ騒動」にはどーも裏がありそうなのだ。
 まずはじめにおかしいぞ、と思うことがある。セクハラされた女性は前述の通りコンパニオンなのだ。コンパニオンとは名ばかりで実はセクハラまがいの行為を是認するという前提がある女性らしい。被害を受けた女性がセクハラで訴えたのではなく誰かがけしかけた可能性があるのでは?と思わず勘ぐりたくなるのだ。そこで鉾田市議会のホームページを調べてみたところ56名の議員のうちほとんどが無所属なのだが共産党議員が3名いる。セクハラを問題にしたのは視察旅行には行かなかった共産党議員をはじめとする10数名の議員だった。
 市の合併により今年4月の選挙では議員定数が56名から27名に激減する。現職の議員センセ方は生き残りを賭けて熾烈な戦いに日夜精を出しているはず。今回のセクハラ騒動が政争の具だったのでは?というギモンが残る。だとすれば単に「セクハラはいけません!」といった軽薄なモラル観だけで批判する報道姿勢は逆に真実を隠していることになりかねない。
 前述の玉川レポーターなら稚拙な突撃取材ではなく皮肉一杯のインタビューで真相に迫ったかもしれない。
★画像
http://www.youtube.com/watch?v=xJ7r3s5V8uY


■ テリー伊藤は小泉の私設広報部員か? 2007年01月14日(日) 
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 テリー伊藤がしたり顔で政治問題にコメントする姿を見るたびに「なんでコイツなんかの意見を拝聴しなきゃいかんのかっ!」と思わず画面に向かって怒鳴りたくなります、といった声が舞い込んでいる。無視すればいいのだがこの中年タレント、毎回派手な帽子をかぶって黙って座っていても目立つ。テレビ出演の量もかなり増えた。
 何を発言しようと自由だが今朝のテレビ朝日(1月14日)の「スクランブル」で北朝鮮に電撃訪問した山崎拓に対して「訪問は評価すべきですよ」などと歯の浮くようなコメントを発した。まさにテリー伊藤は細木数子とともにモンダイ人物だ。そして最後に小泉再登場を促すような一言を付け加えた。お前は三宅久之か?と突っ込みを入れたくなるほどだがこんな政治素人タレントの“ご意見”を聞かされる視聴者も気の毒といえば気の毒だよね。
 北朝鮮から帰国したばかりの山拓がサンデープロジェクト(1月14日放送)に生出演。田原総一朗が「誰に会ったのか?」と突っ込んでいたけれどついに名前を明かさなかった。そればかりか訪朝の目的が何なのかも皆目分からずじまい。何のために出演したのか理解に苦しむ。そんな曖昧な状況なのにテリーは臆面もなく軽率に訪朝を「評価」したのだ。小泉から特命を受けた民間の広報部員の疑い濃厚なテリーは電波芸人としての役目を遺憾なく発揮する今日この頃なのであります。


■ 米軍がイラクを撤退しない本当の理由 2007年01月05日(金) 
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 年末のドサクサ紛れにフセイン元大統領を死刑執行したイラク政府だが当然ながら裏で米国政府がコントロールしていることは間違いない。判決によると82年中部ドジャイ村で起きた元大統領への暗殺未遂に関し、徹底捜査を命令し同村のシーア派住民148人を虐殺した罪だという。元大統領は合法だったと主張。イラク侵攻の大義名分もなく多くのイラク市民を殺傷した米・英軍の罪はまったく問われないがこれを理不尽とは言わないのか?
 あと2年で退任が決まっているブッシュ大統領だが「イラク政策は失敗」という批判の声が高まっている。だからといってイラクの米軍を撤退させるかと思えばそれとは別にさらに増強するという。対イラク新戦略が来週にも発表されるそうだがブッシュの言動に惑わされてはならない。イラクは完全に米国に乗っ取られた、ということを私たちはしっかりと認識すべきなのだ。その好例がバグダッドの米国大使館の規模の大きさとイラク全土にある米軍の14の基地の存在だ。
 ここで米国がイラクを「占領」した主な理由を挙げておこう。
最も重要なことは「ドル防衛」である。フセイン元大統領がドイツとフランスに対してユーロ決済を行おうとしたことに対して危機感を覚えた米国(ロックフェラーを筆頭とする“奥の院”)がそれを阻止しようとした。産油国イランとベネズエラに対しても同様の圧力をかけ続けている。
 「占領」の具体的手段は下記の通りだ。これらはあくまでも目に見えるものだが何度も言うように最も重要なことは「ドル防衛」である、ということだ。つまり「通貨戦争」こそが本質なのであります。
(1)駐サウジアラビアの米軍基地をイラクに移転する。移転しないとアルカイダなどのアラブ過激派をはじめアラブ諸国による抵抗が激しくなるから。オサマ・ビンラディンは9.11アタックが同様の理由である、と声明を発表している。ただし、この信憑性は薄い。
(2)イラクを占領し米軍の基地を作りイラン、シリアに睨みを利かせる。あるいはいつでも侵攻を可能にする。ロシアの南下を防ぐ。
(3)地下資源(石油)の確保と石油国際価格のコントロール
(4)軍需産業の恒常的利益の確保。

★大儲けの石油メジャーとチェイニー副大統領
 果たしてブッシュは失敗したんだろーか?答えはいたって簡単、No!である。日本のメディアは敗戦処理が必要と米国政府の広報部的報道を行っているけれどこれは真相から目を覆うものだ。石油メジャーの収益をみればいかに彼らがイラク戦争で儲けたかが分かる。エクソン一社だけでも莫大な利益だ。ブログ「暗いニュースリンク」から一部引用する。
 「イラク侵攻から3年以上経過して、石油業界の好景気は今でも天井知らずだ。以下の最新売り上げ報告を見てくれ:
・エクソン社の本年度第二四半期(2006年4月1日から6月末までの3ヶ月間)純利益は103億6,000万ドル(約1兆2,162億8,524万円)で、前年同期比36%アップの急上昇。エクソン社は世界企業史上最高額の純利益記録を2005年第4四半期に更新したが(107億ドル1,000万ドル)、今年はさらに記録更新しそうな勢いだ。(中略)
・イラク復興事業を請け負ったチェイニー米副大統領の古巣、ハリバートン社は未曾有の好景気だ。チェイニーがホワイトハウス入りしてから、同社の公共事業受注額は6倍に増加して、チェイニー氏が保有する同社のストックオプション評価額は2004年だけで30倍以上も上昇した」
「暗いニュースリンク」: Robert O. Boorstin and Mirna Galic (09/20/2006)
http://hiddennews.cocolog-nifty.com

★ 駐イラク米国大使館
バグダッドの米大使館の規模はモスクワに次ぐ規模だという。開設当時3000人(米国人は約1000人)の職員が現在は6000人と倍にふくれているらしい。専門家によれば...。
 敷地の広さは100エーカー。平均的な米国大使館の10倍。国連の6倍以上。ローマのバチカン市国の領域に匹敵する。
 国防総省はすでに10億ドルかそれ以上を費やして、地下壕など長期使用の基地に特有の施設を建設している。イラクにある幾つかの米軍基地は巨大なものだ。例えば、キャンプ・アナコンダ(バクダッドの北)は15平方マイルの敷地に2つのスイミング・プールと体育館、小型ゴルフ場、封切り上映館がある。米軍は14の永続基地建設を企んでいる。米軍はバグダッド、モスル、タジ、バラド、キルクーク、およびナシリヤ近郊、ティクリート近郊、ファルージャ近郊、アルビルとキルクークの中間点などにある旧イラク軍基地から出撃する計画。イラクで長期に軍事基地を維持することは、現在の兵力レベルの半分以下である5万人に兵力を削減するとしても、多額の予算項目となるだろう。ジョージ・ワシントン大学で安全保障政策研究所の所長をつとめるゴードン・アダムスは、年間費用は50億ドルないし70億ドルにのぼると見積もっている。

 さてさて、みなさんはどう感じましたか?米軍がイラクから撤退しない理由が少しは分かったのではないだろうか。それでもナットクしかねるなら「戦争請負会社」P・W・シンガー著(NHK出版)の一読をおすすめする。2004年にはイラクに居る民間の軍事要員の数は2万人となり60を越える企業で働いているという。米国のみならず他国も参入しているから簡単に撤退など出来ないのだ。たとえ民主党のヒラリーが大統領になったとしても基本的な政策は変わらない、と見るべきだろう。巨大な影の権力“奥の院”の逆鱗に触れるならば命はないのだから。だれもが「第二のケネディ」にはなりたくないからね。
 


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